ラテン・・・

ラテン・・・

前回は欧米のローマ字語圏のセカンドネームのお話をしました。今回はそのファーストネームについて書こうと思ったのですが、その前にローマ字の言葉、元祖「ラテン語」について少し。

「ラテン」と「ローマ」って実は同意なんですが、これを違う解釈で認識している方が多いのでは?

大学でラテン語を学ばれた方には釈迦に説法なのですが、

そもそもラテン語とは、ローマ帝国圏の公用語の事です。「ローマ語」と言い換えたほうが解かり易いのですが、何故か「ラテン語」と言っております。大方の日本人の持つラテンのイメージは「南米」「サンバ」「情熱」といったところ・・・、ローマ帝国と結びつける方は少ないのでは・・・。なんででしょ?

実は、これを説明するには神話の時代にまで遡ってしまいます。日本の神話では、むか~し、イザナギとイザナミと言う神様が天上から長~い鉾で海をかき回すと島が出来て、それが日本になった訳ですが、古代ローマの場合はオオカミに育てられた双子の兄弟から始まります。ヨーロッパサッカーファンなら誰でも知っているセリエAの名門「ASローマ」のエンブレムにその象徴を見る事が出来ます。


うみねこ部屋


この兄弟が後に散々争った挙句に現イタリアのラツィオ州に国を建てました。この国の人々をラツィオの人と言う意で「Latin人」(ラツィン人)と呼んだのです。
そしてここからあのローマ帝国が興ったと言うのが神話でのお話・・・。

英語ではLatin=ラティンと発音しますのでこの発音が日本に入ってきたときに「らてん」となり今に至っているところです。ちなみに、同じローマに本拠地を置く、もう一つのセリエA名門チーム「ASラツィオ」。この2チームの戦いはローマダービーとして有名ですよね。

諸外国に於けるラテン人の定義は、

古代ローマ人やその末裔に当たる人々。イタリア、スペイン、ポルトガルの人々を指す事が一般的です。

しかし日本人が「ラテン」と聞けば南米と意識してしまうのは何故なんでしょう?

ここで「ラテンアメリカ」と言う言葉が登場!

大航海時代、スペインとポルトガルの2大ラテン勢力が南米大陸を飲み込んでいきますが、東側をポルトガル、西側をスペインが手中に治めます。彼らは現地人を強力に支配する一方、ラテン人の文化や音楽も大量に流入し現地の風土と融合していく訳です。(フラメンコ、タンゴ、ジプシー音楽etc)その結果、サンバ、サルサ、ボサノバなどが生まれていきます。(ボサノバ大好き!)

時は移りまして、明治維新を迎えた後の日本では、大量の南米移住を奨励いたしました。貧しかった当時の農村の人々はこぞって彼の地へと向かい、初めてその風土と音楽にふれ、ローマ帝国の起こりの歴史などまったく考えることなく、そのまま、受け取るがままに「ラテンアメリカ」「サンバ」「情熱」といった強烈なイメージを母国に発信いたしました。

ここに、諸外国と日本の「ラテン」に対するイメージの大きな差異が生まれた根本があります。以来、100年以上経った今でもこの刷り込まれたイメージから脱却できないのですから、この先もきっとそうなのかなと思ってしまいますが・・・。

ただ、個人的にはヒスパニック系外国人を指して「ラテン系」と言い切ってしまう人があまりに多いので、すごく違和感を覚えるところです。

最後に「ローマ」を冠する言葉をいくつか挙げてみますね。

ロマンティック街道:「ローマへの巡礼の道」の意味。もともとはローマ人たちによって作られた街道です。

ロマンチスト:かつての華やかで栄光に満ちたローマ帝国へ思いを馳せる人々の事指していましたが、現代では空想家や恋愛妄想的意味合いに使われますよね。

ルーマニア:Romania (ローマ人の国の意)唯一国名にローマの言葉を冠する国です。


次回は「マイケル」で一言・・・。


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