すごく目の前にある不都合

すごく目の前にある不都合

普段皆さんが、あまり興味を持たずに、何気にやり過ごしている事たくさんありますよね。
その一つ一つの事が、何故そうなっていて、そういう結果に落ち着いているのか・・・?
我々の社会の中に溶け込んでしまっているそんな「不都合な真実は」実はゴマンとあります。

もちろん巨大な経済界の利権構造が生み出すものもあれば、我々個々の意思が色濃く
反映されているものも多いのです。

今回は「農業」についてちょこっとだけ・・・。

以下に載せる畑の写真は、ウチの近所にある玉葱畑です。

DSC_0831.png




北海道では春先に苗を植え、今頃これ位に成長するわけですね。
連作障害の無い玉葱は(完全に無いわけではありませんが)耕作地の更新も
せずに済みますのでとても優秀な作物といえます。

DSC_0847.png




さて、この畝幅約20センチ、株間約15センチという作付けの仕方は
ほぼ世界規模で共通なものです。

DSC_0833.png

DSC_0837.png


注目して欲しいのは雑草の無さです。見事に一本の雑草もありません。
郊外の数ヘクタールの玉葱畑を見ても全く一緒です。
道行く人は「あぁ、今年も玉葱がスクスクとそだっているなぁ・・・。」
と季節を感じ取っている訳ですね。

ここで、皆さんふと立ち止まって考えてみませんか?
家庭菜園をされている方はよ~くお判りかと存じますが、
あまりにも不自然に選択的に雑草が生えません。


右のガードレール周辺の土・・・。ここまで除草剤の影響がキッチリ出てます。
対面の小さな川の河川敷の草と実に対照的です。(凄まじいくらい・・・。)
DSC_0842.png




畝幅の大きな「馬鈴薯」とか豆類などは「カルチレーター」という雑草取り機械を
使ってトラクターで草取りをするのですが、この玉葱はとてもトラクターが入れる
隙間がありません。
もちろん人手で雑草を引っこ抜いている訳でもありませんよ!
第一そんなことしたら、どれだけの人工(にんく)と人件費が掛かる事か・・・。

結論から申しますが、「玉葱」ほど除草剤を使う農作物はありません。ダントツNo.1!!

理由はいろいろ有るのですが、まず玉葱自体がデリケートな生体ということが有ります。
他の野菜のように雑草がある程度伸びても、それを引っこ抜けばOK・・・。
と言うわけにはいかない野菜なんです。

玉葱の根は実に微妙にデリケートなんです。
で雑草と一緒にこの苗も成長すると、当然ある程度雑草の根も
玉葱の根に絡みつくわけですね。で、普通の野菜ならば多少本体の根が
引っ張られて切れようとも全く問題ないのですが、この「玉葱お嬢様」は直ぐに
ひねくれてしまうのです。

つまり、本体の根に様々な刺激が当ると、その生育に著しい影響が出てしまいます。
更にたちの悪いのは、「それなら他の有機農法と同じに雑草を取らなければ良いじゃん。」
というのもまったくの論外で、雑草に栄養分を過度に吸い上げられ、まるで金柑サイズの
玉葱しか出来ないことになります。

いいですか皆さん、この画像は苗付けしてから数ヶ月経っている画像です。秋の収穫まで、
この雑草が一本も無い状態が続きます。


纏まった雨が降ると除草剤の効果が薄れますので玉葱農家さんの雨上がりは
トラクターで大量の除草剤散布が行われます。収穫まで何度も何度も・・・・。
更には疫病等の防除剤も含めるとドンだけなんだっつう位・・・。

私、別に農家の揚げ足取りをしている訳ではありませんよ。
間違いない事実を書いているだけです。
地元の玉葱農家に仲の良い同級生も居るくらいなんですが、彼らの顔や身体は
日焼けではない「農薬焼け」で皆どす黒い色をしてるんですよ・・・。


農家は、安定した収量を上げて収入を得なければ生きて行けません。
大学の農学部も農協も、安定生産のために一生懸命努力しております。

市場やスーパーでは綺麗で虫食いなど無いピカピカの野菜しか置いてませんよね。
昭和初期までに八百屋で売られていた野菜を、仮に今の小売店に置いたとしたら
一体誰が買うでしょうか、大根の葉っぱにアオムシなんか普通に付いてましたよ!
(ムシが付いてるんだからタダにしろ!なんて値切るおばさんにはいいのかも・・・(笑))

我々消費者の要望や嗜好が今の農業の原点である事に気付きませんか?
闇雲に遺伝子組み換え農作物への猛烈なヘイト!
これにしても、減農薬や無農薬を要求する我々消費者の声を反映したものに他なりません。
(遺伝子組み換えは害虫を殺す農薬を減らすための技術です。)
それなのに、同じ遺伝子操作でも、人体に関わる「IPS細胞」などには諸手を挙げて大賛成??


いつも誰かを、または何かを悪者にしなければ収まらない「我侭な奴ら」に我々は意図せずに
なってしまったようです。



つづく



Guide
  •  …この記事と同じカテゴリの前後記事へのページナビ
  •  …この記事の前後に投稿された記事へのページナビ
 

~ Comment ~

NoTitle

すっごい興味深い内容でした!(≧▽≦)


ウチの近所にタマネギ畑は無いから見た事無いですが、
こんなにあからさまに雑草ないんですね!

タマネギ姫の根っこがそんなにデリケートとは!!
おもしろい!

藤がプライド高くて(謎)邪魔者扱いしたら機嫌を損ねて
花つかないな、と思った事はありますが‥

でも…残留農薬よりも
その、お仕事で使ってて農薬焼けして肌の色が変わるって…
ちょっと申し訳ない様な気がします…

Re: NoTitle

かめいちさん

御熟読感謝致します。

世の中「有機農法」だの「無農薬農法」だの随分と言葉だけあふれ返ってますが、
その殆どが眉唾である事はこれまた不都合な真実なのでございます。
次回はその辺のところも少しお話しようかなと思っております。

私、様々な農作業に公私に渡り携わってきましたが、100%正直者が
馬鹿を見る世界です。同じ条件で作った野菜でも、片や包装ラベルに顔写真を
入れるだけで売り上げが倍増なんてザラにありますのですよ。

生産者の顔が見えると「安心」を与えるらしいですな・・・。(まじ笑っちゃいますよ)
でも、社会はそれで動いてしまうのですよ。

あ、続きはWEBで!!

NoTitle

消費者の顔というのは実際に生産者には正直言って関係ないんでしょうね…悲しいコトです。
以前に米農家の人たちの「自分の家族には別に作っている」は軽いショックを覚えました。
玉ねぎ…土に隠れた根に色んなものが集中するのが、濃縮100%ですよね;
でも、毎日使っている野菜、果物はきっとそんなのばかり…なかなか全部はオーガニックというわけにはいかないもんです…(¯―¯٥)

Re: NoTitle

kaoさん

おはようございます。

生産者に罪の意識はありません、国が認定した農薬(厳密に残留濃度の減衰期間を守って出荷します)
を使用するからです。逆にその基準を満たせない農薬はメーカーが売ることができない仕組みになっているからです。

実際には「農薬」イコール「悪玉」という風評的なイメージが世の中を支配している訳ですね。

もっと分り易い例えを言いますと、あ、これは本記事で書く予定でしたが、書いちゃいますね。

え~、地球上から医者と薬が完璧に消滅してしまった!!・・・と想像してください。
人間様は一体どうなっちゃいますかね?
あらゆる病魔に襲われてつける薬も無く、呪術師に頼るほか無くなりませんか?
強靭な体力と免疫力を持った極少数の人間しか生き残れないかもしれません。

野菜とて生物ですよ!(ここ大事です!)
人と同じように病害にや害虫に日々晒されているんです。
しかも自分の意思を反映して速やかに安全な場所へ避難できる訳ではありません。
しっかり人間がケアしないと、疫病で全滅、害虫で実が半分に、収量が10分の1に・・・!

こんな事が当たり前に起きるのです。これは防除作業を止めた途端リアルタイムに直ちに起きます!!

私は人に説明する時によくこう言います。

「とにかく一度で良いからご自分の庭でキャベツを一列でも良いから作ってみてください。
そして、何もせず収穫期まで観察してみて下さい」

ってね。

それは郊外の一軒家であっても、高層マンションの屋上であっても間違いなく、
スーパーで売っているようなキャベツにはなりません。
穴だらけで芯までみえる残念なキャベツ、ドロリと溶けてしまった葉っぱ・・・。
極々稀に上手く出来るかもしれませんが、殆どの人はこう言い訳しますよ。

「私、素人だから・・・初めてだったしね。」と・・・

さぁ、本題はここから!

野菜を食べる虫を防ぐには殺虫剤を使います。虫は一種類だけではありませんよ!
病気を防ぐのにも薬剤を使います。(人間が薬を飲むように!)
特に病気と言うのは多種多様で、殆どが空気中を漂う病原菌による感染が殆どです。
悲しい事に、一度感染した土は何年にも渡りその菌が繁殖を続け消える事がないタイプも
存在します。

特に家庭菜園ではやたら滅多らいろいろな作物を植えるものですから、このタイプの
菌に殆ど侵されているんです。連作が病原菌を呼び込むのです。
(残念ですが本当です。)

種苗メーカーは無尽蔵に存在する家庭菜園愛好者に苗や種を売り捌く訳です。
厳密に言うと、連作障害がこのような悪玉菌を呼び込む最大の理由なのですが、
メーカーさんにとってはそれこそ「不都合な真実」以外の何ものでもありません。

だって、一般個人の庭先で連作をするなと言ってもしょせん無理な事・・・。
欲しい人には売りましょう・・・みたいな感じでしょうか。




近所の爺さん婆さんの話を聞くと、よくこんな話をしていますよ。

「茄子はなぁ、難しいからな・・・茄子を上手に出来たらアンタ、大したものだよ!」

実は、これは家庭菜園の現状を如実に語っているものなんです。

猫の額ほどの面積の家庭菜園に、
特に連作障害が顕著なナス科の植物(じゃが芋もナス科ですよ!)を毎年毎年
栽培している人が殆どです。ナス科野菜の共通の土壌伝染性病害があります
こういう畑には100%、半身萎凋病、黄色萎凋病、青枯れ病等々の
致命的な病原菌が巣食っています。

これらは完璧に丸ごと土を入れ替えるか、強力な薬剤(一般人は買えません)を
畑に大量に全装してトラクターで深く深く撹拌後、畑全体をシートで覆いマル2週間
ほど放置するという消毒処置をしない限り対策がありません。

基本的にナス科の植物を植えたら、以後5年は(ナス科を)植えてはいけないというのが
セオリー(業界の常識)なんです。
広い耕作地を持つ農家さんだから畑をローテーションして安全に作る事が出来るんですよ。
決して農家さんが上手とか一般家庭菜園愛好家が下手というレベルのお話ではありません。
農業も深いんでっせ~!



とまぁ、今回はこの辺で・・・(笑)




Oh!!勉強になりましたわ

みなさーん!!
うみさんのコメントにもスゴイ記事がありますわよー(笑)

ワタクシ家庭菜園で自然農法なるものに挑戦してるのですが
草むらの中で
玉ねぎは確かに可愛い大きさでしたわ
でもほかっておいたら超大きくなっていたのです!!!
その後花が咲いたので種を取ったのです、次回も玉ねぎづくり挑戦しますわよー!!
因みに種を取った玉ねぎ、超丸々として美味しそうだったのですが
包丁で切れないくらい固い芯があって食べるのを断念しましたわ...うみねこ先生、玉ねぎって土に置いといたらいつまでが食べれるのでしょうか?
↑ブーコ何でも食べようとするよね(^^;)

Re: Oh!!勉強になりましたわ

ブーコ先生・・・

食い気は今回は置いておこう・・・。

玉葱に花が咲く!!コレ既に食用には不向きです。
その前の塔が立った時点でお終いでございます。
しかも、その種から取れる玉葱は孫葱となる訳で
病害に弱く、生育もイマイチで、特に新たな病気を呼び込みますので
農家は誰も使いませんよ!

素人考えでは無限に種や種芋が出来るのでこんなにいい事はないと思う方が
とっても多いのですが、遺伝的にも近縁種の交配が植物に限らず、良い訳がありません。

だからこそ種苗メーカーと言うものが大きく大きく大きくも一つ大きく存在している訳でございます。
それぞれの野菜の「原種」を維持するため、それを全国の農家さんに安定供給するために
日夜頑張っているのですよ。その努力は世界中で行われていいますよ。

例えば、「原種芋」を専門に生産する種芋農家という存在があるのをごぞんじですか?
その芋は前の年に収穫した食用の芋ではないんですよ。

農家は機械で芋を収穫しますが、多少は畑に残ってしまいます。それが、春に芽を出すと、
全て綺麗に引き抜いて回ります。

「孫芋にろくな事なし!」

という格言もあるくらいです。

趣味としての家庭菜園と、産業としての農業には計り知れない程の開きがあるのですよ。


実は家庭菜園の増加が農作物に対する病巣の温床になっていることにより、
住宅地が近い畑作地に深刻な悪影響が及ぶという現実があります。
病原菌は空気中を漂いますので、防ぎようが無いんです。

ま、どっちに転んでも、農薬メーカーと種苗メーカーガ儲かる事になっています。(往復ビンタか??)


う~ん、本記事が進まない・・・。(泣)
  ※コメントの編集用
  シークレットコメントにする (管理者のみ表示)

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

MENU anime_down3.gif

同じカテゴリの記事が一覧表示されます
同じタグの記事が一覧表示されます
更新月別の記事が一覧表示されます
キーワードで記事を検索