ラーメン・・・

ラーメン・・・

私が16歳の頃、市内のある神社の敷地内に武道場がありました。
放課後、部活を終えてからその道場に週3回通っていたのですが、
帰りの時間はいつも夜8時を回り、若者にはとってもお腹がすく日々
でありました。
いつもは一目散に家に帰り、ガツガツとご飯を掻き込んでいたのですが、
その日はもうとても我慢が出来なくて、帰り道の一番最初に目に飛び込んできた
食堂に入ってしまったのでした。
暖簾は長年の風雨に晒されて色が抜け落ち、店名も判別不可能。
店内はカウンターだけのウナギの寝床・・・。
客は一人も無く、カウンター内には老夫婦が椅子に腰掛けていました。
今の私なら「おお、これはラッキー!」と思ったくらいのキタナシュラン!
しかし、当時のうみねこ少年は「こ、これはしくじった・・」と思わず後ずさり・・。(笑)

めにゅーは定食やそば、うどん、ラーメンと言ったもの。
私は取り敢えずみそラーメンを頼んでみました。
老夫婦はまるで電池の切れ掛かったブリキのオモチャのようなスピードでラーメンを
作り始めました・・・。
と、その時、新規のお客が来店。
常連らしいその人は、なにやらの定食を注文しました。
そしてその定食は手順が効率的なのかラーメンが出来るよりも早く出来上がり、
そのお客に供されたのです。

ここまでは別に普通の事で、特になぁんてこと無いのですが、事件はその後に起きて
しまったのです。

ラーメンの麺が茹で上がり、いよいよ丼にスープが注がれました。
・・・そう、注がれたのです。

さて、私の注文は「みそラーメン」!サッポロと言えばみそラーメン・・・ですよね。
うんうん・・・みそラーメン・・・。
でもね、うみねこ少年は見てしまったのです!!あの、恐怖の瞬間を!!

P6280082.jpg
画像はそのラーメンではありません。が、雰囲気はこんな感じでした・・・。



(解説)
この時のラーメン担当はおばあちゃんでした。おそらくは80歳前後だと
思われましたが・・・。さて、このおばあちゃん、先の定食に付き物のみそ汁
をお椀によそう時、私の目の前に据えられたアルマイトの鍋からオタマで
よそっていたのですが、(つまり鍋にはみそ汁が入っている訳ね・・)
で、私のみそラーメンの丼にもそのまったく同じ鍋から丼にスープ?(みそ汁)が投入
されたのです!!!
うぅ・・・これでいいのかっ??この老夫婦にとってみそラーメンイコール
「みそ汁ラーメン」
なのか!!

え?味?ですか?それは究極のピュアなみそ汁ラーメン・・・。
何も足さない、何も引かない・・・。
一体醤油ラーメンの時はどうするのだろう??塩ラーメンは??
う~ん未だにナゾだよ~・・・。



その数ヵ月後にお店は閉店となってしまいましたが、純粋な16歳の少年の心に深く
深~いトラウマが刻み込まれたのでありました・・・。


おしまい。

(このお話は全てノンフィクションです。ホント)


Guide
  •  …この記事と同じカテゴリの前後記事へのページナビ
  •  …この記事の前後に投稿された記事へのページナビ
         
公約  ←公約 【2014年04月】の更新記事一覧 →ラーメンⅡ  ラーメンⅡ
 

~ Comment ~

そ、それは...

か、神隠しですわ!!(笑)
確かにそれは深く深く
心に残りますね(笑)

ラーメン界に新たな風が吹き抜けた感じです...
みそ汁ラーメン!!
新しいですわ!!
↑いやいや、感心されても困る...i-229

Re: そ、それは...

この強烈な想い出は、遥かなる年月を経た今も少しも褪せる事無く
鮮やかに甦るイチゴ白書・・・。

淡白過ぎるあの味は日本料理の真髄を極めたもの・・・だったのかも知れない。
今は無き老夫婦の気概は確実に後世に伝わったのだった・・・。インシャラー。

ナンチッテ。
しかし、そういうのが許される時代だったのだなぁ・・・。
ノスタルジーやなぁv-390

NoTitle

生ドリフ(激爆

ひとつまえの記事、ゆっくり読みに後で帰ってまいります。
味シガシガしたいも~ん♪

※帰ってまいりましたよぉ~ん

いやいや、確かに「ラーメン界に新風」でんな(爆

シンプル イズ ザ ベスト!実は、爺ちゃん婆ちゃん、究極の王道行ってたかも…

ろぼたんさんのご紹介のあの店、
残された骨組みといい…壁のヒビ割れといい、閑散具合が素晴らしい!

そういえば、今日の北海道地方の上空写真が出てました。
こんなん出てましたぁ~♪
http://earthobservatory.nasa.gov/IOTD/view.php?id=83565

kaoさんへ

>生ドリフ(激爆

いや~まったく超生ドリフですよ!!ホンモノをお見せしたい!!
可笑しくってラーメンをすすれなくて、延びちゃいましたよ・・・(笑)

こういうお店、周りからみるみる消えていきます。
私にとって、とても残念で寂しい事なんですよ。
歴史の波を乗り越えてきたこういうお店を一軒でも多く
探し出し、掘り起こし、彼等が刻んできた確かな証を記録することが
私の使命のうちの一つなのです。(ー_ー)!!キリッ

NoTitle

笑って麺が伸びたどころじゃないでしょ…

白目向いて鼻水たらしてたの、知ってるも~ん♪

任務遂行がんばってチョンパ^0^/

kaoさんへ

> 笑って麺が伸びたどころじゃないでしょ…
>
> 白目向いて鼻水たらしてたの、知ってるも~ん♪
>
> 任務遂行がんばってチョンパ^0^/


ゲゲッ・・ゲの鬼太郎・・・。なぜ知っている?見てたのね・・・。
実際には噴出した自分の鼻息で、熱いスープを顔面に浴び、
悶絶状態でもありました・・・(涙)
  ※コメントの編集用
  シークレットコメントにする (管理者のみ表示)

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

MENU anime_down3.gif

同じカテゴリの記事が一覧表示されます
同じタグの記事が一覧表示されます
更新月別の記事が一覧表示されます
キーワードで記事を検索