曖昧(2)

曖昧(2)

では続きです。

本編に行く前に、まず日本語文化の外来語に対する曖昧な例を一つ・・・。

ではトップバッターはこれ・・・。
以前このブログでも取り上げましたが、日本人の海外での名前の表記法が最悪な例として挙がります。
←参照
日本人の国民性なのか、この辺を曖昧に受け入れてしまい、是正する機運もありません・・・。各国との地位協定があって日本人は海外では姓名を反転させなければならない!なんてことは全くありません。
何も疑わず、愚直に、明治初期におかしげな翻訳者が広めたこの表記法を使い続けています。・・・・曖昧でしょ?



では次、いよいよ「フレンチキス」の曖昧さについてです。

「フレンチ」という単語が、「軽くて浅い、爽やか」というイメージを定着するようになったのには、ある「食べ物」の存在が重要な働きをしているのですが、それって何だと思います?


そう!そこのアナタ、正解!「フレンチフライ」or「フレンチポテト」が大きく影響しております。こってり濃厚な「ジャーマンポテト」の対極にあるこのお芋さんがイメージを作り上げてしまいました・・・。サクッと軽く揚げた美味しいポテトが急速に市民権を獲得するのに、時間は掛かりませんでした。縁日で、あらゆるイベント会場で、いまだに大人気なこのポテト・・・。ベルギーでは「フリット」イギリスでは「チップス」アメリカでは「フライドポテト」とそれぞれ呼び名が変わります。で、その中でフランス流に切った物・・・(拍子木状にカット)を「フレンチフライ」と呼んでいるだけの事です。


ですから、フレンチキス=軽くて爽やかなキスでは間違ってもありませんのですよ!

あぁ、メディアの怖さが、愚かさがすっかり露呈しているのですが、悲しいかなこの強力な弾み車を止める手立てはありません。(影響力のある芸能人等がこの言葉を使い始めたのが原因かな。)アイドルグループとして「フレンチ・キス」が出てきた時にはマジメに世も末だなと思いましたよ。むか~し、外人プロレスラーで「ボボ・ブラジル」というとっても強い人が居たのですが、博多で巡業の際にリングアナが「ボボ~~、ブラジ~ル!!」大声で紹介する様子がTV中継され、博多中が赤面したそうです・・・。例えるならばまさにそれでしょう。


現実の悲しい例を一つだけ挙げましょう・・・

大学の卒業旅行、ある女の子がロマンチックな海外で日本通の外人さんと仲良くなりました。その人から「フレンチキスと他のキス、どっちが好き?」と聞かれたので迷わず「フレンチキス」と答えました。
結果は皆さん薄々お気付きでしょうが、強姦されてしまいました・・・・。この男は日本人のこの言葉に対する認識の曖昧さを利用した、実にずる賢い悪者です。
もちろん泣き寝入りは出来ませんので、彼女は告訴し法廷へ。
証言台でこの男はもちろんこう言います。
「彼女はフレンチキスを望んだのです!」
と・・・。

はじめて来日した外国の人は日本のメディアで連呼される「フレンチキス」に相当違和感を覚えるそうですが、郷に入れば何とやらでそれを文化として受け入れます。

しかし、日本の曖昧な慣例が海外でも常識なのだという解釈はもの凄く危険です。
特に和製英語や外来語の類には思慮深くなる必要があるのは間違いの無い所だと思います・・・。




少し急いで書きましたが、本日はこの辺で・・・。

モイモイ!





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~ Comment ~

1 ■飛躍していませんか?

日本では外国語の単語の解釈や用法が本来のものと異なってしまうことは確かにあるでしょうが、「フレンチキス」の正しい意味を知らなかったから強姦されたというのは話が飛躍し過ぎだと思います。強姦した男は被害者が「普通のキス」と答えたにしても「彼女は自分とキスをしたがった」と言い訳するでしょうし、何も返事をしなければ「嫌と言わなかった」と言うでしょう。結局、この犯罪についてはフレンチキスの意味など関係なく、強姦した男には元々そうする意図があったのではないでしょうか。被害者がどう答えたかは無関係に、たとえその時にとても情熱的なキスをしたのであっても、sexを拒否する意志がありそれを示していたのであれば、「フレンチキスと答えた」という部分は犯人の自己正当化のための詭弁にすぎません。
もう少しためになる解説を期待していましたので、この記述にはがっかりしました。

2 ■nekoya様

いや~がっかりさせちゃいましたか~・・
ごめんなさいね、私の力不足です。

ただ、この記事の本意といたしましては、
決して、この「レイプ裁判」の検証などではなく、
もっと大きな括り、日本人の曖昧さを言葉の
側面から少しだけ掘り下げたものです。

その辺をお汲み取り頂ければ幸いです。

御熟読感謝申し上げます。

3 ■無題

もうあれですね!!
起源はどうあれ日本ではそういう意味ですって堂々とするしかないですね....(強引ブーコ)じゃないと色々恥ずかしすぎて発言できませんわ(笑)

よーし
これから海外でも
堂々と江口ブーコって名乗りますわ(^皿^)

4 ■なるほど

過去記事を含めて、よくぞこの概念に気づいたなと感心しました。

姓名反転のことも目からウロコでしたよ。
日本語の表現の柔軟さで、外国語にも寄り添おうとする特性があるのでしょうね。

日本語の外来語に対する曖昧な受け止め方は、悪用されないよう気をつけたいですね。

5 ■Re:無題

>ブーコさん

そう!ぶーちゃん。世界中どこへ行っても
江口ブーコは江口ブーコ!ブーコ江口と名乗る
必然性はありませんのですよ!
当たり前の事なんですが、明治以前はちゃんと
「徳川家康!!」みたいに普通だったのですが、
維新後突然にこのひっくり返しが流行りだしました。

誰も異論を唱えなかったのが不思議です。

6 ■Re:なるほど

>ラクマさんへ

維新後の黎明期、舶来至上主義のなせる弊害でしょう。
とにかく何でも西洋を模倣した時期ですから
名前まで模倣してしまったのでしょう・・・。

ほんとに情けないというか悲しい事実です。

世界陸上やオリンピックの電光掲示板に映し出される
日本人選手の名前・・・KOUSUKE・KITAJIMA・・・
のようになってますよね。これって選手登録のときに、
KITAJIMA・KOUSUKEと書かずにあたりまえのように
ひっくり返して登録してしまうからそうなっちゃいます・・・。

普通に名乗るのが普通なのに・・・ね、ラクマさん!

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